「ジョーカー」観た。ゴッサムシティ版スカッとジャパン。中年貧困層ワーキングプア・脳の障害者・片親の介護・友人おらず恋人もいない等の陰鬱ワードオンパレードの前半で苦悩しながらも人と同じように生きようとするアーサー君を様々な悲運が襲いかかりアーサー君はどんどん追い詰められていく。そしてとあるキッカケから覚醒!そうだ自分らしく生きていこう!俺を笑ったやつはぶっ殺すし俺の感性のまま楽しくいきよう!人生は主観で決まる。俺の人生は喜劇!!銃バーン!悪!悪のカリスマや!ジョーカー!ジョーカー!ジョーカー!って感じ。いや面白かったですよ。シナリオの筋書きはシンプルだけどジョーカー役の人の演技がすごかった。アメリカでこの映画が問題作になってるのって、多分これが寄る辺を無くして失う者が何もない人間がいわゆる「無敵の人」になるまでの物語であり、上記の陰鬱ワード全部に当てはまる人はいなくても、どれか当てはまったり、或いは将来当てはまるかもという不安感、悪のカリスマであるジョーカーの姿が一般人の姿と当てはまる部分がどこかに必ずあるので、あと一歩で道を外そうとしている人の背中を押すかもっていう懸念があるんでしょうね。そんでもって「ジョーカー」の映画が全世界に公開されてジョーカー的な人を作り出すかもっていうのがまるでジョーカーの手の平みたいな感覚があるのも面白いなって思う。