押切蓮介「でろでろ」(1〜4巻)と短編集「まさしうしろだ!」購入。
へたれた味のある絵が魅力なんだけど、短編集読むとちゃんと上手く
なってるんだなぁと感じる。初期の作品なんて中学生が書いたみたいだ。
ギャグも磨かれてるし。なにより変化を感じるのは「まさしうしろだ!」は、
ホラーとギャグの融合というコンセプトは同じでも、お化けは怖い。
目を背けたくなるグロさやキモさがある。万人が受け入れられる物とは
言えない感じ。引く人は引く。正直、融合しきれてない。
「でろでろ」も初期ではシモネタが若干見受けられたんだけど、
現在の「でろでろ」幽霊は全然怖くないし。露骨なシモネタはない。
コミカルさと可愛らしさが増しており、誰でも安心して読めるだろう。
この辺りのデザインの進化は本当に絶妙だなぁと感じる。


四巻に登場した女の子「相原岬」は可愛い女の子という意味でも貴重だけど、
主人公の視点を持ったキャラクターだ。この物語にはそぐわない
一般人の感性(幽霊が見える事がコンプレックスの普通人)を持っているので、
おばけを恐ろしく描写できる。ここにきて「まさしうしろだ!」で切り落とされた
恐怖漫画の側面が復活でき、話の幅が大いに広がるのではないだろうか?
異常が日常になっているこの漫画の突っ込みとしてのスパイスも
期待できそうだし、耳雄との恋愛展開も有り得るかもしれない。楽しみだ。


「sakusaku」DVDも購入。カエラは今年ブレーク
しすぎたから、来年には消えてそう。