My merry maybe 感想第4回(ネタバレ)

水上鏡A、Bエンドクリアー
リースA,B,Cエンドクリアー
穂乃香A,Bエンドクリアー

まずは水上鏡シナリオの感想から
リース最高ッッ!(上でも言ってるが)
前作の彼女は絵的にもキャラ的にもレゥと互角、もしくはそれ以上の萌えスペックを
備えつつも、あのダーク極まりないエンディングのお陰で評価を下げてました(俺内部)というか、彼女は「心」と思われる何かを持つレゥという存在の対照的な存在であり、「心」無きレプリスだった訳です。故に彼女の笑顔は寒気を齎すものでしかなかった。ですが、今回のリースは、何者かに「心」という概念を与えられていました。しかし、彼女自身はそんな自分に戸惑い、むしろその概念を拒否し、自らを心無き物として扱おうとします。そんな彼女の中に芽生える自我。言葉の端々に、表情に表れる何か。そういうのが、もうもどかしい程に身悶えるほどに心に響くんです。も蓋もない言い方すれば萌えるんです。ヤバイくらいに。あああああ、最高だリース結婚してくれ。素敵極まりない面白さです。このルート。ですが、これはレゥ、みのリルートを通っているからこそ一層際立つシナリオなわけで、その辺りの演出がやはり神業チック。とまぁリース絶賛はさておき、今回のルートではレプリスの「心」という概念に関してがテーマのようです。リースを通して、レプリスに心はあるのか?それともないのか?と煩悶しながらプレイヤーは考えます。答えは出てこない。このゲームがテーマとしていることは、1人1人が導き出す真実であり、事実は無い。表裏の真実と事実がせめぎ合う話だと思います。水上鏡のシナリオでは、最初、彼女がレプリスではないか?そして恭介の関係者ではないだろうか?と疑っていました。ですが、真相はそうではなく。良い意味で驚かされました。予想の上を行くというか。すると、今までの彼女の言動が総てストンと腑に落ちてしまいました。今まで俺が絶対良いと思っていた事が、逆転してしまったかのようなそんな感じ。BエンドとAエンドの対比も素晴らしいです。鏡さんがかなり好きになりました。


今回の謎。ハッカー=恭介ならば、恭平(偽?)の言っていた「電子の世界で三人仲良く〜」の件は、恭介がもうすでに肉体として存在していないことを表しているのでしょうか?舟に残ったメモを見る限りでは別人説も濃厚ですが。
メモ帳に書いてたので改行が無くて読みづらそうだな。すんません。


さて次にリース編の感想。
リースがいかに素晴らしいかについては上で書きまくっていますが、
彼女が電子の世界に消えないこのルートでの彼女の感情の機微こそが
まさにこのゲームの真骨頂です。前作のヒロインがレゥであるのならば
今回のヒロインはリース(もしくはライカ)でしょう。彼女が元気を
取り戻すまでの会話(もしくはキス)は俺を萌えスパイラルに叩き落しました。
B、Aでラストの絵は一緒なのに、新しい場所に向かっていく彼等の心境は
全然違います。この演出はみさおエンドに見られたものと同じですね。
大好きです。


軽く書きましたが、次に穂乃香編の感想です。
様々な謎が一気に解決し、しかも最終シナリオに向けて新たな謎が
提示されるという、面白さ絶頂のシナリオ。ネタバレをみなくてもここまで
進めると、ある程度わかることですが、やはり年代はたっていました。
その寂しさ。そして恭平の正体。予想していたのと大体あってましたが、
かなり意外な真相を含んでいたのもたしかです。やはりみさおエンド後
の事のよう。ここで、結城のレプリスと、渡来頼のレプリス、彼等の
確執がからんでこようとは……。凄すぎます。しかし疑問として残るのは
やはり恭介は一体どうなったのか?、そしてみさおは? レゥはライカ
の多重人格の一つに過ぎないのか? ならば、誰かのENDで見せた
恭平に対する感慨ですら、彼女そのものではなかったのか?そしてリースは
どういう扱いになるのだろうか?等限りなく疑問は膨らみます。
穂乃香のシナリオは、あの玉村博士にこそMVPを与えたい。名脇役です。
彼のレゥにみせる、娘にみせる、レプリスにみせる、その不器用な感情が
大好きです。キャラクターの深みがあります。
今までのシナリオのテーマの一つの集大成ともいえるべき様々なエピソード
があり、それぞれのEDに対する一つの答えであるのかもしれません。
それとは別に夕暮れに染まる部屋で流れるラジオという絵など、
妙に心に残る風景が多数あるなぁと感じさせるシナリオでした。