「生還まで何マイル?」(1)読了。
面白かった! ここでも何度か書いてるけど、
以前にはてなダイアリーにて連載していた「和風Wizardry純情派」という
作品の商業小説版です。真壁啓一という主人公の記した迷宮街での日々を
綴ったweb日記という体裁で進められた物語は、wizをやってない
俺でも夢中になれるほど面白かったので徹夜で読んだ大学時代を昨日の事のように
思い出せる。おぼろげだけど、作中の登場人物には確立で死亡判定があって、
ダイスの目が悪ければ主人公が死亡する可能性が常に付き纏っていたってのが
非常にスリルがあってドキドキした。詳しい内容はもう忘れてしまったので
改めて加筆され発売されたこの作品が読めるのは嬉しいの一言。


ある時京都に大地震が発生して、出来た地下洞窟からモンスターが
現れた。それを封じる為に一般人の志願者に迷宮を探索させるようにした。
いずれ志願者達やそれを支援する人々の街が出来上がる。
志願者達は怪物を倒す。その身体の一部が地上ではあまり手に入らない貴重な
成分を有している為に、高値で換金できる。一月でサラリーマンの年収分を
稼げる代わりに、死亡率は14%。


死亡率を裏付けるように昨日まで一緒にいた人があっさりと死んでいく世界。
そこで繰り広げられる人間模様。恋愛と友情。なんて面白いんだろうね。
早く続きが読みたいです。


昔読んだときの感想
http://d.hatena.ne.jp/higasibata/20040609