「続・殺戮のジャンゴ −地獄の賞金首−」クリア。
あんまり感想見ないし、一本道の話で短いって聞いてたので先送りにしてた本作。
蓋を開けてみればまぎれもなく傑作級の作品でしたわ。SFでマカロニウェスタンな世界
って聞いてもピンとこなかったんだけど、設定見てすぐ納得。
説明過多にも説明不足にもならない匙加減が絶妙。導入から一気に物語に没入できる。
マカロニ・ウェスタンな鉄のお約束を厳格に守りつつも、SF要素をぶち込んだ目新しさ。
キャラクター達も良い意味でも悪い意味でも糞野郎ばっかりで行動原理が
北斗の拳に出てくるモヒカンくらい判りやすくて痛快。
話の展開も二転、三転とどんどんと転がっていくから予想を色々裏切ってくれるので飽きない。
演出も、歌やらテキストやら、とことんこだわっていて素晴らしい。
始まりから結末まで一本道なのは確かなので、ゲームというよりはデジタルノベルスなんだろうけど、
その分ユーザーに見せたい物が明確で、一本の物語としては最高でした。
読み返すとベタ褒めだけど、予想外に面白かったのでついつい書きたくなってしまった。
沙耶の唄とかもうそうだけど、案外虚淵はこういう小粒の作品の方が映えるかもね。
早川書房で本書いてる人が間違えてエロゲーライターになっちゃいましたって感じが面白い。


改めて感想サイトを探してるんだけど、女性の方のレビューばっかりで、男のレビュー少ねぇなぁ。
いかにBLゲーでニトロが一発当てたかよーくわかるってもんだw