「車輪の国 向日葵の少女」
こことは違う世界。罪に対する罰が多岐に渡る国で、
罰を背負った被更正人の生殺与奪の権利を有し、
監視・指導し、更正を促す特別高等人。
それになろうとする主人公に与えられた最終試験は
自らの故郷でもある田舎で三人の少女を監査だった。
というのがおおまかなあらすじ。


まだ途中なんだけど、基本的には一本道のようです。
監査する少女達(ヒロイン)を1人づつ見ていくから
キャプターごとに起承転結あるんですが、
長い間プレーしても終わった感じがしないので疲れるんですわ・・・。
しかも、一本道というと、既読スキップ地獄に襲われる訳でして、
やる前から疲れてしまいました。


(以下ねたばれ)
さちシナリオ終了。金銭的・時間的に怠惰な者に与えられる罰
時間制限は休日となればパソコンに釘付けの非生産的な人間には
痛いね。この話の興味深い点は、自分勝手な明るい女の子という
エロゲ的キャラ付けをしておきながら、妙に現実的にキャラを
掘り下げるというか人間の陰と陽をえらく丁寧に描写するなぁという事。


さちの陰の部分、自分勝手という性格のクローズアップ。
「頑張れない言い訳」が非常に秀逸。マジでいるんだ。
こういう奴。本当に自分の責任だ。私が悪かったという言葉出てこない。
なんというか、非常に、非常にリアリティがあった。
誰もが少なからずこういう一面を持ってると思うけど、エゴ丸出しの
発言をヒロインがすることがちょっと凄い。頑張らないとどう考えても
駄目なのに、焦れど直前まで火がつかない。誰かがなんとかしてくれるという甘え。
いざ、目の前で物事が進行する瞬間までどうしても現実感を味わえない。
いやーまったく胸が痛い。まさしくこれはグズです。現代人を覆う精神病。


このグズを乗り越えて現実に立ち向かっていくさちを観た夏咲の羨ましい。
という一言。さらに賢一の「さちは後で振り返って良かったと思える時間を
今作ってるんだ」という台詞。そうなんだよな。忘れがちではあるけど、
己の人生を振り返った時、記憶に残ってる物って、すげー苦労した事や、
しんどかった事、辛かったことだったりする。そんときの経験は
時間が経つにつれ宝になってるという事。そういう時間を沢山持ってるって
事が成長であり、充実した人生と言えなくもねぇよなぁとぼんやり考えさせられた。


うわ、俺超書いてる。多分日記書いてる人ならわかるだろうが、ここまで
書くのに1時間くらいかけてる。絶賛してるわけでもねぇのに!
べっ、別にこんなゲーム面白いだなんて思ってないんだからねっ!!