家族計画絆箱を売り払った。値段は切なくなるので言えません。
その売却資金でDクラッカーズの六巻買ったよ。無くなったよ。
ネットの中古販売店で売ればもうちょっとマシな値がついたかも
しれんが、手続きの面倒くささが半端じゃないのが困りものだ。


読んだものメモ
「Dクラッカーズ6」☆☆☆☆
盛り返したー!長い戦いの末に築いた平和が足元から一気に
崩れ去って、未曾有の大危機に突入するという大好きな展開!
景の内面のスポットも、人間として抱えた欠点を格好つけずに
描かれていて好印象持ちました。○の○○を失うという仕掛けも
盛り上がりに拍車をかけてます。ここでの梓の書置きのは
読んだ瞬間震えました。シンプルだけどあの場面で使われるから
こそ衝撃度が高いというか。このシリーズ中で一番お気に入りになりそう。
そうだよ!そうこなくちゃな!と嬉しくなってしまうくらい王道。
リアルタイムで読む楽しみこそ逃したけど、待つ事無く続きを読める
というのもなかなかオツな物です。


上の感想とはまったく関係ないが、人の感想を見るときに
どういう語源の言葉なのかわからんのに出くわす時がある。
例えば「ボーイ・ミーツ・ガール物」辞書っぽく例をあげると


――物として秀逸の出来です!
まさに――物。
ありがちな――物。


少年が少女と出会う。って意味だから、どっちかが主人公(もしくは両方)
で、彼と彼女の触れ合いや友情や恋愛やらを軸として置いてる物を指す
んだろうし、「フルメタ」や「Dクラッカーズ」はこの言葉の範疇に
収まる作品なんだと思う。けれど「いわゆる」で括られてしまうほど
使われる単語にしちゃあ、その正確な意味とか、どこで使われたのか
という事が曖昧な気がする。ほとんど前提知識のような扱われ方を
してるのが不思議でならん。概ね好感を持って使われる言葉だし、
漠然と作品の雰囲気が伝わってくる便利な言葉だけど、本来の意味が
よくわからんのでおさまりが悪くて使えぬ。意味を知らない単語を
「わー格好いいし便利そう〜」と思って、したり顔して使って
笑われるのは恥ずかしいのでなぁ。というのが、Dクラの感想で
この言葉を使わない理由であります。激しくどうでもいいな。


一度、気になった単語を全部メモ帳に書こうかと思った事がある。
それに、小説に出てくる格好いい言い回しや、比喩なんかもメモ
しまくっておけば、自分も格調の高い頭の良さげな文章を書けるやも。
と夢想したものです。つーか今も暇ならやってみようかなぁとか
考えてます。文章上達系の本も心得ばっかり説いてないで
実践的で見も蓋もないような物を教えてる本を読めば上達するのかな。
「○○と書いておけばハッタリが聞く」
「書くときはこの順序で書いておけば間違いない」
「見出しにはこの言葉を使うと良い」等々。
後は状況別比喩データベースなんかもあると最高。
場面:夜、状況:シリアス、幻想的風景で索引すると、
「まるで○○○○のような夜だった」とか、書いてあんの。
それを使えば頭を使わないでもそれなりに面白く見えるSSが書けるとか。