伊藤将範「DADDY FACE」

西E田イラスト!という点だけで前々から読みたいなーと思って
ましたが、逆を言えば西E田イラストだけが魅力の駄小説かも?
と思って読むのをためらっていました。が、図書館にあったのでこの際
っていうことで。最強格闘技、ハイテク兵器、化け物、巨大企業、
謎の組織、トレジャーハンティング、神話伝承等などの香ばしい匂いの
する単語が入り乱れる内容。一見みずぼらしい大学生の
ところに押しかけてくる美少女ですよ?それが娘ですよ?なんてベタベタ
な!と思いますが、面白いんですよこれ。
変則的なラブコメ関係な話がすごく良いです。ニヤつけます。
展開は大体、ああ、こうくるんじゃねーの?やっぱりそれかよ!
なんだけど、王道の面白さってのは展開がわかっていてもそれでも
楽しめる事で、その点でこの小説は充分すぎるほど合格点なのです。
ボリュームがあって、その割りに読みやすいという点も評価したいところ。