ファイナル・デスティネーション

劇場でやってる「デッドコースター」の前作。飛行機事故で死ぬ
運命だった七人に、予定調和の死を迎えさせるために死神が迫る。
というあらすじ。死神といっても、殺人鬼ではなく、水漏れ、
火事、高速で走るバスなどの、身近に転がってる<現象>が死神に
なる。予知を見る事ができる主人公も全能ではなく、前触れを感知
出来るだけ。だから、何時、どこで、現象が起こるか、ドキドキ物。
誰から死んで行く順番かが判ってしまっているので、恐怖はかなり
和らげられてしまっていてそれが少し緊張感に欠ける感もありますが、
カメラワークのお陰で、「あー! おまえヤバイ、ヤバイ、ヤバイって!!
だから、あーもうホラ!!」と、見てらんない感じを味わえます。
まさに「志村!うしろうしろ!」状態。時間を掛けてゆっくりと殺す
時もあれば瞬殺もあり、熱い物を入れた後に冷たい水を入れればそりゃ
壊れるよなぁと納得できる理由もあったりで、かなり面白かった。
これを見てテクモの「刻命館」シリーズを思い出した。きっとこの死神も
アホな仕掛けを沢山作って、仲間の死神と「俺、7連コンボだぜ!」
「ひゃっはー!スゲェ即死じゃん!」「HAHAHA!でも俺はやっぱり
一撃で殺すトラップが好きだぜ!!」「お前、いっつも足止めして岩落とすの
ばっかりだよな!」とか、喋ってるに違いない。一番テクニカルで悲惨で、
ギャグにしか見えないカーター先生のトラップが素敵でした。