バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

 

 4冊目。幼き頃ファーブルに憧れた昆虫大好きの少年が若き貧乏昆虫研究者として単身アフリカへ渡りバッタを研究するというドキュメンタリー。軽妙な文章と登場人物達のキャラクターやアフリカや虫のエピソードが面白くて小説みたいに面白かった。低密度下で発育した個体が孤独相という緑色をした一般的な個体になってお互いを避け合うのに対して、あたりに沢山仲間がいる高密度状態だと群れをなして活発に活動する、黒色や黄色の目立つバッタになるこれが群生相と呼ばれて飛蝗の大量発生と繋がっていくらしい。体に対して翅が長くなり長距離飛行できるようになる。この相変異があるのがバッタで、無いのがイナゴらしい。知らんかった。