グリザイアの果実の感想
まぁ一応ネタバレ(2年前のゲームにネタバレも糞もねぇけど


いやー面白かった!! 発売後の人気っぷりも知ってたし、おぷっさんも面白いと
言っていたのでずっと気になってたけどちょうどエロゲ周期ではなかったことも重なり
やりたいと言いつつ全然着手しなかったんだけど、終わってみたらあっという間でした。


このゲーム三部作で、2作品目の迷宮は既に購入&インスコ済。予想だと雄二の過去編が
最終作の楽園に繋がってると思ってるんだけどどうなんだろうね? で楽園編は果実で
誰とも結ばれなかったけれど、クラスメイトの絆が深まり、それぞれのヒロインの問題にも
友人という関係のまま解決をはかった上で全員のフラグが立っている状態。さぁ皆が幸せになる
グランドフィナーレ&トゥルーエンドだ!っていう展開だと激熱だよね。楽しみ。


後付3部作じゃなくて、頭っから続編のある作りだなと思ったので、結構伏線消化されてない
のも意図的なんだろうね。市ヶ谷の教授とかって多分一姫なんじゃないのかな?


天音ルート
天音の過去に踏み込んだ話がそのままメインの話でやたらとボリューミーだった。
シナリオのバランスとしては悪いけど、サバイバーな話がやたらと面白く寝る間を惜しんで
読んでしまった。このシナリオの肝は雄二の姉である一姫の紹介にあるよなと思った。
読者にこんなところでこの一姫が死ぬわけがないと強く思わせるキャラクターっぷりを痛烈に印象付ける。
各ヒロインにあるバッドエンドルートの中でも救いのない類ではあるけれど、一姫の生存フラグを
ビシビシ感じさせる物だった。バランスは悪いけど、彼女の負った心の傷が長い年月を経て孫の言葉に
よって救われるという展開は非常に綺麗で一番好きな終わり方だなと思いました。
ルートを終わってから改めて共通パートを読むと、名前を聴いてからの反応とか、弟にキスをしない
姉がいないっての?と問い詰める時のジト目とか、誰かに似てるって言われない?とか姉に関する
あれやこれの伏線が色々貼られていたのに気づくし、一時期全然食べない時期があって体の構造が変わったうんぬんや、
食べ残しは勿体無いと蒔菜の食い残し食べるシーンとかその時はなんとも思わなかったキャラクターの
行動になるほどなと思わせる背景を感じることができておもしろかった。


蒔菜ルート。
こちらの話は『市ヶ谷』と『雄二の心の傷』に踏み込んだ話だったね。ぶっちゃけ蒔菜からお金を貰った瞬間から
全てが悪い方向に動き出してしまうので、はっきり言って本人のルートにも関わらず、一番誰も幸せにならない
バッドエンドってのが救われない感じはする。終始シリアスで、どうなるんだろう?って緊張感があったので
このシナリオも読み応えありました。バッドエンドのトラウマっぷりはパないw


幸ルート
結構キャラ弱いよな〜と思っていたらまさかの幼馴染。彼女は覚えていたのに雄二は覚えていなかったのが切ないね。
だから出会った瞬間に『ユウちゃん』というのはどうでしょうか?と呼び方を提案する時、このキャラ特有の素っ頓狂さかと
思っていたのでプレー後はちょっと感慨深い感じしました。ホント伏線の貼り方が見事だなと思います。
サブテーマは雄二の幼少時代を描くってことだったのかなとちょいとおもいました。


みちるルート。
最後のシーンで泣いた。表面にみえるみちるの馬鹿な行動に色んな想いが込められているだと思うと悲しくも愛おしい。
愛のある馬鹿キャラだけれど、シナリオを経た後だとみちるへの容赦のないツッコミが笑えないよ。。。お前らもっと
優しくしてやれよと思ってしまいます。一番印象が変わったヒロインです。心臓の子も含めてラブラブになっちまえよお前ら。
いや、本当に心優しいですよねみちる。凄い好きになりました。


由美子ルート
いやー面倒くさい子だなw 不器用なキャラクターや過去の背景を知ると愛して止まないけど、本当に不器用で面倒くさい子だな。
シナリオ的には悪く言えば凡庸でしたので、グリザイアのちょっとビターなハッピーエンドと比べると幸せで良かったねと
思う反面、ちょっと物足りない感じは残りました。クーデレここに極まれりって感じでキャラクターはビジュアルも含めて
一番好きなんだけどねー。


迷宮やる前に書くのもあれだけど、誰ともくっつかずに各ヒロインが幸せになる方法ってどんなだろう。
以下誰ともくっつかなかった場合に起きるであろう弊害と解決方法の予測


由美子:年数が経過すると共に父親から戻ってくるように妨害が発生。国政からの問題点および、学園のクラスメイトの妨害で対応可能
本編同様に主人公の工作と国からの意思で親父さんは没落。親父さんの没落はイコール学園の閉鎖にもつながっていくので、最後の最後に
起きるべきイベントかなと思います。由美子の心の傷自体は割りと軽い方なので、仲の良い友人との友情と好きな男の子の存在で自然に治癒できるんじゃないかと。


蒔菜:一番触れない方が良い感じが。彼女の存在が知らされる事によって自体は動いてしまうので、学園で継承権が放棄されるまで
あのままってのが一番幸せなのかも。何も無ければ彼女の妹が入巣家を継ぐので。いらん子扱いだけど、天音の存在と学園の友人達の存在で
心の傷はケアされるであろうと予想。


天音:天音はいずれかの段階で過去の事を雄二に打ち明ける必要がある。バスケ部部長の親父襲来は避けられないイベントかもしれないけど
対応は可能かと。後の贖罪の気持ちは、雄二が彼女を姉として扱う事、雄二が許すということで長年の時間はかかるけどケア可能かと。
ただまぁ、本編同様、問題の解決に長年の時間を要するほどに傷は深いので主人公と結ばれた方がモアベターかなと思う。


駄目だ書くの疲れてきた。幸とみちるも主人公の存在が不可欠だと思うんだよね。友人のレベルじゃあ踏み込めない心の問題に切り込んでいかないと
彼女らのケアは難しそう。