2011年09月17日のツイート

田中ロミオ「灼熱の小早川さん」読了
面白かった!!! 信者評価なので多少の贔屓目入ってるかもしれないけど、
凄い良い出来でした。以前出ていた「AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜」と基本ベースは似てる。
AURAが高校デビューに成功してスクールカーストの上位にいたポジションにいたのに、厨二病なヒロインに
よって半ば強制的に最下層に転落させられる様を描いたものだとしたら、小早川さんは成り行きで厄介系の
ヒロインと絡むことで自らその立ち位置を変えている。


学校、学年、所属クラス、かつては所属していたそのクラスの模様、人間関係、執り行われる政治、
その当時確かに感じていた独特の感覚を言語化してくれている感じがします。
一人一人は皆良い奴、悪いやつはいない。でも、そのクラスにだけ存在する「空気」、そして「集団心理」
それが時として厄介なものになる。そんでももって閉鎖されている状況から見たら異物な存在も、
違う場所、視点からみたら全うで当たり前のものに変わる。その辺りの描写の徹底されてる。


読み始めたときに感じていた小早川さんに対するイメージが、本人は変わっていないというのもかかわらず
ガラっと変わっていくのが楽しい体験だった。読めるところまで読もうと思ってたのに一気読みしてしまった。
久しぶりに読書おもしれー!って思えた。


つか、以前からWEBで公開されているあらすじと話全然違うんだけどw なにこれ、適当に作ったのかなww