折角だから続けて日記を書こう。


ひぐらしのなく頃に 皆殺し編」終了(ネタバレ)
繰り返しを前提とするゲームのバッドエンドが終わって、
あーあの選択肢をもう一回やり直せば次こそハッピーエンドじゃね?
という話でした。今回の話でこのひぐらしの世界の構造やら謎は
余すこと無くほとんど解明してまうわけです。解明された謎は輝きを
失う物で、それを公開するのに迷ったという作者の談があとがきとして
ありました。特に推理なぞしなかった俺ですら、そりゃないだろ・・・と
思う部分もあったりしたので、初期の頃からまじめに推理していた人程
怒れるというか脱力する部分もあるとは思いますが、それはさて置き。
きちんと公開したことにこそ拍手を送りたい気分。そうなんだよ、
謎のまま、未完のままにしとけば批判されない、名作の評価を保てる、
格好よく終われるなんていう作り手の自分勝手な論理に泣かされた
数多の作品の不幸を思えば。推理物としては、かなりのアンフェア作品ですが、
ここまで引っ張ってくれた物語の吸引力と面白さは本物です。
それはもう、次こそは。確実に無敵な大団円を望むというもの。
そこに至れなかった悔しさを、無念さをばねにしたカタルシスをどうか。


サバト鍋」「竜†恋」終了。
オモシレー。独特なルビ振りが実はあんまりツボにはまらないので、
シリアスなテキストはニガテなんだけど、鋼屋ジンの描くコメディー
は素敵極まる。なんつーかアレが母という一点でもはや大勝という感じか。
バックでBGMとしてボイス付の歌が流れているのもなんかテンポをよくしてた。
表現しようとする媒体(エロゲ)とは一見似つかわしくなくような元ネタを
ベースにして、独特の解釈と美学を詰め込んで媒体に再構築して面白い物を
作るなぁと感心。