「大きく振りかぶって」(5)
野球やってる人ってこんなに色んな事考えながら試合してるの?
普通の野球漫画で補助的な側面で描かれる事がメインになってるので、
読み応えが違います。相手チームの情報収集や、メンタルのトレーニング、
その日のコンディション、監督の視点、投手と捕手の視点、観客、応援団の視点
が入り乱れて一試合をスローに描いてく。練習と実践の説得力がありまくり。
めっさ面白いです。


「Y+M」(1)(2)
せがわまさきの「バジリスク」続く山田風太郎原作の第二段。
「柳生忍法帳」の漫画化。柳生十兵衛が主人公ですが、彼は直接的には
ほとんど戦いません。怨敵七人と対峙するのは七人の女性。夫や家族を
無残に殺された一般人の彼女らに戦法を仕込んで戦わせるという話。
設定の時点で面白いですが、クリーチャーがわんさか出てくるので
そこも面白いし、何より十兵衛が格好よすぎる。漫画の方はあの
「んふっ」に抵抗感がありますが、飄々とした感は出ててアリかと。