ネコソギラジカル」(上)(中)読了。
実験作っつう言葉はこの作品のためにあるような気がする。
これ読んでさすが西尾維新だ!と喝采をあげる人は相当捻くれてる。
間違いなく超展開のトンデモ展開でありえなーいっていう
酷い話なんだけど、それが許容されちゃうのがこのシリーズなんだ
ろうなぁという感じ。多分、このシリーズの世界とか人物が好きな
殆どの人が好きな物語の都合というかご都合主義が少なめで、
残りの捻くれ物が好む成分が豊富。いままで無かった展開!予想もつかない!
っていう言葉が良いことだけだと思っていた時期がありました。
フォーガットン」でそうじゃないって思い知ったけども。
壁に投げつける気力も起こらん。
この人が作り上げた世界観やら人物とか伏線とかそういう物、
オタクが泣いて喜ぶノウハウを惜しげもせずに普通の作品として
投入したら今の比じゃないほど当たるきがするけど、そういう
なんでも有りで想像だけ刺激する!っつう作り方が既に悶えさせる手法の
一つとして確立してる気もした。