今野緒雪「マリア様がみている 涼風さつさつ」読了

福沢姉弟好きの為の一冊。
自己謙遜、過小評価気味の主人公の完全な主観の物語で、
その当人は気付かないが周囲に実に愛され高く評価されている。
といった展開が三度の飯より大好きな俺にとっては極上の話でした。
福沢弟を前面に出してきてシスコン話だったのも良かったけど
一番の萌え場面は祐巳瞳子の掛け合いかなー。普段、突っ込まれ&ボケ役
受けに回ってる祐巳瞳子に対してだけは攻め手に回ってるのがスゲェ
たまらねぇ。電車の中で壮絶にニヤケだしそうな顔の筋肉と戦う羽目に
陥るほどに萌えました。恐らく、祐巳の妹は瞳子で確定だと思う。つーか
してください。その妹になるまでの展開が激しく読みたい。その
ための話のとっかかりは既にはじまってて、次の巻辺りで動き出しそうな
気がしてならねぇ。各登場人物が成長しているって判るのも良かったです。
あぁぁ、結局どの話も着地してないけど、満足感はあっても、
けれど餓えは無くならず続きが無性に気になるー。終わり方が上手すぎだよ……。