メイドインアビス劇場版。TVアニメの続き。VSボンドルドこと黎明卿編。いやー凄い内容だった。原作者の頭の中どうなってんだろう。そしてこんな内容をアニメ化してしまうのも凄い。グロい意味でのR15指定なんだおるけど、精神的なダメージでも圧巻のR15だったよ。アビス世界の残酷でグロテスクな自然体系とか動物体系は本当に剥き出しの悪意とか本能全開って感じで観ててうわぁ……って思いながらも何故か目が離せない。黎明卿は吐き気を催す邪悪で客観的には狂ってるのに、本人は大変理知的かつ明晰で指向性が常人と異なっているだけなんだろうなぁ本当のサイコパスって感じで凄いキャラだなぁと思う。見終わったあとWIKIみて二つ名の「新しきボンドルド」っての見てあっ……(察し)ってなった。

アビスの全てを解き明かすべく、「前線基地(イドフロント)」にて研究に励む科学者。
劇中においては「大規模な虫害の未然防止」「それまで不可侵だったルートの開拓」「アビス深層での活動拠点の確保」「新薬の開発」そして「上昇負荷の克服手段を発見」などなど前代未聞の偉業をいくつも成し遂げており、人類のアビス攻略を一気に推し進めた正真正銘の偉人と言える。
彼自身その業績にあぐらをかくような性格ではなく、むしろ物腰のやわらかい子ども好きな博愛主義者。
現在までに登場した「白笛」の中では最も温厚な人物である。

 この説明も間違ってないんだけど、間違ってないんだけどさぁ!!!倫理観とかそういうの色々あるじゃん!色々と!ってなってしまうので本当に作中でよく出る表現にある度し難い人物。白笛の成り立ちも凄まじいドラマ性というか、人から作られるってのがもう業が深すぎて心やられそう。どうでも良い他人じゃなくて、自分自身における大切な人物じゃないとできないとか、もうそれベルセルクベヘリットみたいなもんじゃん。他の白笛持ちにも壮絶なドラマが絶対あるだろうし、リコの白笛もさぁ……。俺はてっきり。黎明郷との勝負に打ち勝った末に、黎明郷に白笛をなんらかの手段を使って使わせるとかそういう展開だと思ってたんだよ。プルシュカの過去のエピローグを入れるタイミングとか場面とかも凄まじくてなんちゅうことしてくれてんだよ。ってなってしまった。これほど残酷な世界観なのに最後の最後はなぜか爽やかな美しき冒険の旅みたいな読後感のようなものがあって本当にそれが不思議でしょうがない。この作品はアニメで最後までやってくれそうな気がするので敢えて漫画読まないようにしてる。続きが気になりすぎて読んじゃいそうだけど。